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顎無し猫の日常2

12月10日土曜日の朝、6時にくろが私を起こしにくる。お腹すいた、ごはん頂戴。
くろ、今日は検査の日だよ、午後1時に先生のところに行くから、それまでなにも食べられないんだよ。そう言って聞かせても、腹減ったよ、頂戴にゃー、頂戴にゃー!
でも、さすがに8時を過ぎるとあきらめる。猫も人間と同じで、空腹にも波があるらしい。

午後1時、動物病院に行く。血液検査では異常は特に認められないとのこと。「鎮静剤注射後、麻酔をかけて、レントゲンを撮ります。それから、顎下の組織を一部とります。」と説明される。そのまま病院に猫を預け、私は帰宅する。午後4時、病院に処置完了確認の電話をして迎えに行く。

診察台にはまだ鎮静から覚めないくろが寝ている。そのそばで先生から説明を受ける。小さいフィルムケースの中に入っている、小指の先ほどの小さい白い組織片。骨のように見える。これがくろのぐりぐりの中身だ。腫瘍の可能性が高いこと、良性か悪性かは結果を待たないと判らないと説明される。レントゲンを見せてもらうと顎の骨がこのぐりぐりの周りは溶け始めており、この状態だと歯も揺らぎ始めているだろうとのことだった。
食事をこぼすのはそのせいだったのだ。

「検査の結果は約1週間で出ます。電話をしますね。」先生はいつもの明るい声でそう言ってくれた。つい、私は「何でもないということはないのですか?」と聞いてしまった。先生は「残念ながら、腫瘍の可能性が高いです」とまた繰り返して言う。「結果を待ちましょう。」「判りました。」そんな会話をしていたら、猫がむくっと立ち上がった。鎮静から覚めたのだ。
さあ、おうちに帰ろうね、くろ。お腹すいたよね。

家に帰って、私は落ち込んでいた。まだ、癌って決まったわけじゃない。でも、その可能性は高い。猫の癌。どうなっちゃうんだろう。くろ、死んじゃうのかな。涙が出てとまらなかった。

そして、16日の金曜日、私は会社にいて、自分の携帯から動物病院に電話をかける。検査の結果が出たと連絡があったのだ。「検査の結果は『扁平上皮癌』でした。明日、病院に飼い主さんだけで良いので来られますか?今後のことを相談したいと思いますので・・・」
電話を切って、隣の席の同僚に「ウチの猫、癌だって・・・。」もう、胃がひっくり返りそうだった。仕事をしながら、嗚咽が漏れる。早々に帰らせてもらった。

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*Comment

くろちゃんが今元気だってわかっていても
ドキドキしながら読みました。

人生は修行と思ってますが、
こんな辛い事も乗り越えて行かねばならないのか・・・

「癌」本当に憎い病です。
  • posted by megmeg
  • URL
  • 2006.09/03 18:20分
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♪くろ&くま♪

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くろ(♀)17歳                    2006年12月18日虹の橋へ                 癌で顎を失いました                 20070617115926.jpg
くま(♂) 日々成長中                    2007年2月24日生まれ                 やんちゃ盛り

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